介護ロボット補助金の活用は準備が肝心!!
はやめの準備で施設のICT化を成功させよう!
はじめに:ロボット補助金を活用するには?
昨今、介護ロボット補助金を活用して、ICT機器を導入される介護施設が増えてきました。
当社にも補助金活用に関するご相談・お問い合わせが、多くのお客様から寄せられております。
インカムや介護ソフトについては実際に使用している方も多いと思いますが、介護ロボットについては、施設によってはまったく導入していないところもあるため、どういうものかイメージが湧かないという方も多いかもしれません。
介護ロボットとは、介護が必要な人と介護をする人のサポートができる機械を使ったシステムのことを指します。
安全管理の面で注目されがちですが、業務負荷を減らし現場の環境を改善する、よりきめ細かいサービスを提供する、という意味でも導入メリットは大きいと言えるでしょう。
補助金は各自治体によって、名前も受付期間も補助率も異なります。
今回はそんな補助金を活用して介護現場にロボットやシステムの導入を進めたい方必見。最新の補助金情報や、どのような準備が必要なのかを紹介いたします。ぜひご参考にしてみてください。
1.自治体で介護ロボット補助金が交付されているか確認!
自治体で補助金交付されているかを知り、導入したいロボットやシステムが対象かどうかを確認しましょう。
まず「ロボット補助金 〇〇県」で検索してみましょう。
申請期間が終了していても、来年度も同じタイミングで補助金交付がある可能性があります。補助金を利用する場合、とにかく早く準備をはじめることが大切です。
すでに終了してしまっていた場合は来年に向けて準備をしていきましょう。
最新補助金情報
介護ICT・介護ロボット導入関連の補助金について、最新情報を全国の一覧にしたページができました。こちらで随時最新の自治体情報をチェックし、準備を進めましょう。
2.導入から運用までのスケジュールを作成!
来年度の補助金でICT導入することをゴールに設定すると、来年度の予算組みの段階から検討が必要になってきます。
そのため、来年度の検討であっても1年前くらいから予算感などを把握しておく必要があります。
「補助金を使って入れてはみたものの思っていたものと違った…」
「せっかく入れたのに使いこなせずあまり使わなくなってしまった…」
ということにならないように、余裕を持って準備を進めていきましょう。
システム導入のモデルケース
9,10か月前 | 来年度の予算計画の立案・予算を組むために 事前に予算感を確認 |
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6~8か月前 | 他社との機能や比較をしながら、詳しく説明を聞く |
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2~3か月前 | ネットワーク環境の確認も含めての確認 |
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1ヶ月前 | 最終デモンストレーション |
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補助金受付月 | 来年度の予算計画の立案・予算を組むために 事前に予算感を確認 |
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システム導入月 | システムの設置工事 |
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導入後 | 介護ロボットを活用した新しい働き方 |
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3.ロボット・ICTシステムについて調査!
メーカーに資料請求をしたり、展示会に行ったりして導入したいロボットやICTシステムについて調査しましょう。
導入したいロボットやシステムが補助金対象外だと費用が全て事業者負担となるため注意が必要です。利用したいものが補助金の対象かどうかも併せてメーカーに確認をするようにしましょう。
また、調査するときに気を付けたいのが、実際に導入した時のことをしっかりとシミュレーションすることです。介護業界のICT導入が進まない理由として下記の理由が挙げられています。
- 「システム=難しい」といった苦手意識
- 現場の声を聴かずに事業所が導入を進めてしまった
- 導入後の現場からの疑問が解決されず介護ロボットが定着されなかった
新しい機器を導入するということは、当然これまでやってきた方法を変えて、操作方法などを一から覚える必要があります。特にスタッフの年齢層が高い職場では、拒否反応が出ることも考えられます。
補助金が活用できるかどうかも重要ですが、現場に合ったシステムであるのか、実際に導入した時にどうやって運用していくのかまで考えるようにしましょう。
可能であれば、展示会に参加したり本導入前にデモンストレーションをしたりして、実際に現場で機器を使用するスタッフに導入予定の機器に触れてもらうのが良いでしょう。
また、導入メリットについて現場にしっかりと伝え、事前に理解してもらうことも大切です。
あわせてご覧ください
『介護ロボット』の印象調査、『使ってみたい』は何%?その理由は?見守り介護ロボットまもる~のSHIP
たとえば、弊社の施設向け見守り介護ロボット「まもる~のSHIP」は、ご利用者のベッドに設置することで、睡眠やバイタル(脈拍・呼吸)、離床、居室内環境(温度・湿度・照度・気圧)を的確にとらえ通知でお知らせする、介護施設向け見守りロボットです。
スタッフが居室を訪れなくても「まもる~のSHIP」がご利用者の異変を察知し、リアルタイムに必要な情報だけをお知らせします。
このような見守り支援システムを使用するメリットとしては、
- 転倒・事故など急なアクシデントにすぐに対応できる
- スタッフの見回りの負担が軽減できる
- 生活リズムを分析することで、よりきめ細かい介護が可能になる
といった点が挙げられます。
活気がない様子の入居者の方がいた場合、見守り支援システムのデータを見ると
- 最近あまり睡眠がとれていない
- 夜のトイレの回数が多い
といった傾向が分析できます。
こうした分析をもとに、お薬の量や種類を調整したり、トイレで起きやすい時間をねらって訪室しサポートする、といった対策を講じることができます。
おわりに:補助金をつかってICT化を成功させよう!
介護ロボット補助金は、条件も補助額も申請時期も各自治体で異なります。
補助金と導入したい介護ロボットについてしっかりと調べてはやめに準備しておくことが、ICT化による介護現場の働き方改革を成功させるカギとなります。
また、機器選定の際は現場の声に耳を傾けることも重要です。補助金や機器選定でお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。