Twitterで聞いてみた!【介護業界ではたらく理由】とは?
はじめに
介護業界とは、高齢者や障がい者の方などサポートを必要としている人に対してさまざまな形でサービスを提供する業界です。日本の高齢化が進んでいく中で需要が高まり、注目を集めている業界でもあります。
人に安心や喜びを与えるやりがいのある仕事ですが、負担も大きくスタッフの人手不足がしばしば課題として挙げられます。世の中の印象としても、大変そう、辛そうなどネガティブなイメージが多いのが現状です。
では、そんな介護業界ではたらいている方たちはどのような理由ではたらいているのでしょうか。
Twitterで質問したところ100人以上の方から興味深いご意見をいただきました。
【介護にかかわる仕事】をしてる人に質問してみたいんですが、
— KAIGO IoT (@KAIGO_IoT) April 22, 2021
「介護業界で、はたらく理由」
とはなんでしょうか?
カラダもココロも大変な仕事だとおもいますが、続けている理由を知りたいです。ご意見いただけたらめっちゃ嬉しいです☺️
介護業界ではたらく理由とは?
人が好き
はじめまして!当方、訪問介護職です。
— ママゆり~ず♪ あいさん (@mamayuri_s) April 22, 2021
人間が好きで関われるのが楽しいからです。
関わることで不便や不快が解消されて笑顔になってくれたら、幸せな気持ちになります。
ボランティアでなく職業としてやっているのは、専門的な知識を得たいからです。
仕事として受けることで学びも多い気がします。
人が好き。認知症の人が安心している様子や笑顔を見るのが好き。利用者のご家族が安心して仕事ができて、巡り巡って自分もお世話になっていると思っているから。
— ぐるてん(改名)@自分のキャパ内で世の為人の為 (@canT4s5t1s7) April 26, 2021
逆にこういう仕事はできない。ってみなさんの意見を聞きたいです。私は営業や物を売る仕事はできないと思っています。
人が好きという理由から人との関わりの多い介護の仕事を選ばれた方もいます。
人が好きだからこそ、ご利用者の体調の変化や心の変化にいち早く気づくことができているのですね。
介護は人との距離が近く、ご利用者の生活に深く関わる仕事です。
また、ご家族との対話や職員とのやりとりも活発に行われます。
人とのコミュニケーションが好きな方に合うお仕事なのかもしれません。
ご年配の方とのコミュニケーション
絶対に必要な仕事ですしこの先ももっと必要とされる思っているのもありますが
— Rui-Zケア(ルイズケア)✨ (@mera0903) April 23, 2021
ほんと純粋におじいちゃんおばあちゃんが大好きで近くにいたいっていう気持ちで続いています‼️
人生の大先輩達と関われるから。
— アダプター (@adaputaaa) April 22, 2021
じいちゃん、ばあちゃんの話はタメになるし面白いから。
じっちゃんばっちゃんが大好き。話してると本当に楽しいんです。
— たごさく (@0115Chopper) April 22, 2021
以前介護業界で働いていました。
— のり♂️とサスケ (@MorinoSantasan) April 23, 2021
人生の先輩から、こぼれ落ちるほどの感謝の言葉を頂いたり、人生の金言となるお言葉を頂けるからです。当時の日本を知れる貴重なお話も。
ご利用者との関わりの中で面白さや楽しさを見出し、働く理由とされている方も多くいらっしゃいました。
勤務中に、人生の大先輩であるご年配のご利用者から普段なかなか聞くことのできない戦時中の貴重なお話を聞けたり、人生経験が豊富だからこそのアドバイスがいただけるなんていうこともあるようです。
ご年配の方と接する機会の多い介護業界ならではの面白さと言えるのではないでしょうか。
答えが一つだけではない面白さ
答えが一つじゃないからこそ楽しく感じます✨
— はりねずみ。笑顔応援隊☆ (@Hari_egaoouenta) April 23, 2021
あと人間味溢れるからですね✨
この世界は当たり前が当たり前やなく、知識や技術だけじゃ上手くいかないから面白いです✨
はじめまして。知人の紹介で無資格で介護の世界に飛び込み3年目ですが、お金の為と同じ利用者でも毎日状態違って介護の仕方も毎日変わる事もあるし。仕事内容がワンパターンではないから飽きずに私は出来てるのだと思います。
— Mizue (@Pigmijun) April 23, 2021
んー、職種にもよるかもしれませんが…飽きない。日々色々起こることですかね
— さと (@sat17sw) April 23, 2021
介護の現場では、ご利用者一人ひとりの性別も違えば、年齢や趣味、好みや価値観、体調なども異なります。そのため、スタッフはご利用者によって臨機応変に対応を変えなければなりません。
たとえば、同じご利用者でも毎日が同じ状態とは限りませんし、転倒などの突然のアクシデントが起こる可能性もあります。そのため、対応の答えは一つだけではなく何通りもあり、スタッフは日々ご利用者ごとの性質や体調、状況に合わせて行動する必要があります。
そうした毎日の変化を大変ながらも面白いと感じ、はたらく理由とされている方も見られました。
変化を好む方にとっては、全く同じ仕事内容の日は二度とこない面白い仕事と言えるかもしれません。
感謝とやりがい
カッコよくまとめるなら
— めぇ~chan✨ (@iii___chan3) April 22, 2021
✨使命感✨です
でも、目の前の方が困っているから助けたい‼️笑顔のありがとうが嬉しい(人´▽`*)♪自分や家族がしてもらったら助かるなぁ~ってことをしてる‼️それだけです✨
正直な話、、、福祉全体の給料や人手不足がもっと潤って欲しいと願ってます
ケアマネージャーとして働いています!ご本人やご家族から生活の困りごとが、ひとつずつ解決でき、よりよい生活、または病気などになる前と同じような生活ができるようにお手伝いできることが理由だと思います。その方の人生の一部に関わることができる素晴らしい仕事だと思っています。
— (@akik0_0Naga) April 23, 2021
私は、この仕事しか出来ませんし、他の仕事は無理ですね。
— はな (@k0n01087771) April 22, 2021
お客様に選んで頂き、最後の時間を一緒に過ごせる事が幸せです。一人ひとりいろんな人生があり、最後に近く今を最高の時間にすることが、やりがいですかね。明日あるかも分からないからこそ、その日を最高の物にしてあげたいですね!
『やりがり』ですかね
— もっくす (@mokkusu_koto) April 23, 2021
僕は高待遇の車産業から転職した組なんですが、人の人生に大きく関わり看取り等の生死にも関わる。ここまで特化したサービス業は他にない。
※転職した時は一生独り身だと考えていたので、家族が出来ると介護士では養うのがやっとという現実はあります。
ご利用者やご家族から感謝されることの喜び、そして仕事へのやりがいも挙げられました。
介護の目的は、ご利用者の状態に合わせてサポートを行い、自立した日常生活を支援することにあります。ご利用者の中には、スタッフのサポートによってこれまでに一人ではできなかったことができるようになったり、意欲が増して活気を取りもどしたりする方もいらっしゃることでしょう。
そうしたご利用者の変化する姿を間近で見られ、感謝されることは介護の仕事をする上で大きな喜び、やりがいとなるようです。
また、介護の仕事は人の死にも関わります。そこでスタッフは、ご利用者がどうしたら幸せな最期を送ることができるのかを考え、ご利用者やご家族の想いをなるべく実現させるべくプランを考え実行します。
ご利用者やご家族が納得するような最期を過ごしていただくことができれば、それも大きなやりがいとなることでしょう。
なんとなくから天職へ
介護に携わるようになったきっかけは、正直「なんとなく」「それ以外の就職先を探すのが面倒だった」という程度。今考えると、割りが合わないことたくさんあるけど、続けてこれているのは、やっぱり「人が好きだから」かな。
— お〜さ (@Osa_Krevel) April 22, 2021
特に理由はないです。
— take (@ka___mi012) April 22, 2021
正直しんどいし辛いと思った事もあります。自分はきっと人と関わることが好きなのかもしれません。ありがとうって言われると嬉しくなるし、この仕事って私たちの方が元気を貰えるというか学ばせてもらってる場であると思ってます。
現在は「介護職」そのものからは離れてしまいましたが、
— ご近所の手 (@soukanotukibito) April 23, 2021
まったく介護職に就くつもりのなかった私が、結局十数年続けるようになり資格もヘルパー2級がケアマネまで取得したのは
働く人たちの熱波と利用者さんとのかかわりの面白さでした。
(字数がギリで簡単に)
ここまで介護業界ではたらく4つの理由を紹介してきましたが、初めは「なんとなく」だったり、特に理由はなく介護の仕事に就かれ、そのまま継続されているという方もいらっしゃいました。
しかし、特別な理由がなくても継続されている方が一定数いるということは、やはりそれだけやりがいや魅力のある仕事なのでしょう。
また、はじまりは「なんとなく」でも、そこから楽しさや面白さを見出したりして、今では介護以外の仕事は考えられないというような回答をされている方もいらっしゃいました。
我々が思っている以上に介護の仕事はやればやるほど味の出る奥深いものなのかもしれません。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
介護業界ではたらく理由に意外とポジティブなものが多く、驚いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
前述で挙げた理由以外には、勤務時間に融通が利くことや、収入が安定していること、雇用先が多くあること、ご自身の生い立ちやご家族の介護などの経験から介護という仕事を選ばれた方などもいらっしゃいました。
介護業界と聞くとネガティブなイメージを持たれる方の方が多いのが現状だと思いますが、実際に働かれている方から寄せられたのは、ネガティブな理由よりもポジティブな理由の方が多い結果となりました。
介護業界での仕事はたしかに大変かもしれません。また、人の生死に関わるため責任も大きいでしょう。しかし、その分ご利用者やご家族からの感謝も大きく、人の人生に影響を与えるやりがいのある仕事です。これを機に介護はただ大変なものと決めつけるのではなく、大変なだけでなく魅力とやりがいにあふれた仕事であることを再認識していただければと思います。
杉山 貴子
介護ロボットメーカー勤務。カスタマーサクセスを担当。
介護に関するコラム記事を執筆中。