在宅介護は信頼できるケアマネジャー選びが肝心!
居宅介護支援事業所とケアマネジャーの選び方
はじめに
在宅介護において、適切なサービスが受けられるように総合的にサポートしてくれるのが、居宅介護支援事業所に所属するケアマネジャーです。
要介護者とその家族の心強い味方になってくれる存在となるため、信頼できるケアマネジャーを選ぶことは非常に大切です。
しかし、いざ在宅での介護が必要になると、どうやって探せば良いのだろうと戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか?
そこで今回の記事では、居宅介護支援事業所とケアマネジャーの選び方について解説します。
信頼できるケアマネジャー選びが、今後の在宅介護を左右すると言っても過言ではありません。
ぜひ、相性の良い居宅介護支援事業所とケアマネジャー選びの参考にしてください。
居宅支援事業所やケアマネジャーはどうやって探すの?
居宅介護支援事業所を探す際は、市町村の介護保険課で相談すると連絡先のリストがもらえます。
また、担当地区の地域包括支援センターで紹介してもらうことも可能です。
リストだけではどこの事業所にお願いしたらいいのか迷ってしまう場合は、いくつかの事業所に連絡を取って話を聞いてみましょう。
実際に少し話をすることで事業所やケアマネジャーの雰囲気が感じられます。
他にも、かかりつけ医に相談すると、かかりつけ医と関係性の良い居宅介護支援事業所を紹介してもらえる場合があります。
また、近隣の方で介護サービスを受けている方がいれば、口コミを参考にするのも一つの手です。実際にサービスを利用した人の声は参考になるはずです。
- 市町村の介護保険課で連絡先のリストをもらう
- 担当地区の地域包括支援センターで紹介してもらう
- かかりつけ医に相談する
- 近隣の介護サービスを受けている方の話を聞く
居宅支援事業所を選ぶときのポイント
居宅介護支援事業所を選ぶときは、どのような点に注意したら良いのでしょうか?
選ぶときのポイントをご紹介します。
① 自宅から近い
自宅から近い事業所を選ぶのはとても重要なポイントです。
居宅介護支援事業所は、周辺の介護事業所や介護施設とのネットワークがあり、近隣の情報を把握しているので、その方に合うサービス事業所にスムーズにつないでもらえるでしょう。
また、医療機関や公的施設など地域の情報にも詳しいので、さまざまな局面でよりよい提案をしてもらえます。
困ったときにすぐに自宅に駆けつけてもらえるなど、いざという時の速やかな対応も期待できます。
② 連絡が取りやすい
何かあった時の連絡のとりやすさも大切です。
ケアマネジャーは常に複数人のご利用者を対応しており、緊急時などにすぐに動けない場合もあります。
ケアマネジャーとの連絡手段や事業所のバックアップ体制は必ず確認しておきましょう。
事業所全体のバックアップ体制が整っていれば、担当のケアマネジャーがすぐに対応できない場合でもフォローしてもらえたり、連絡を伝達しておいてもらえたりするので安心です。
③ 事務所の運営母体もチェック
居宅介護支援事業所は単独で設立されている事業所もありますが、他のサービス事業所と併設して運営されている場合も多くあります。
併設している事業所が、これから利用したいサービスと同じ運営母体であればスムーズにサービスにつないでもらえるでしょう。
また、同じ運営母体であれば情報共有もしっかりできているので安心して利用ができます。
たとえば、かかりつけの病院が運営母体の居宅介護支援事業所であれば、ケアマネジャーと主治医が連携を取りやすいのがメリットです。
病院やクリニックが居宅介護支援事業所を運営しているケースは多くあります。
医療ニーズの高い方は、かかりつけ医と近しい居宅介護支援事業所を選択するのも一つの手です。
居宅介護支援事業所についてもっと詳しく知りたい方はこちら!
” alt=””> 居宅介護支援事業所ってどんなところ?特徴と役割をわかりやすく解説!
ケアマネジャーを選ぶときのポイント
居宅介護支援事業所が決まったら、次にケアマネジャーを選びます。
事業所に複数人ケアマネジャーが所属している場合は、どのケアマネジャーに担当してもらうのかを選ぶことが可能です。
しかし、実際に付き合ってみないとケアマネジャーとの相性はなかなか分かりません。
最初から自分に合うケアマネジャーを選択するのは難しいため、初めての担当者は事業所側が決めることが一般的です。
事業所側が担当のケアマネジャーを決める場合は、受け持ち人数のバランスやご利用者との相性を考え割り当てられます。
どのようなケアマネジャーに担当してもらうのが良いのか、ポイントをいくつかご紹介します。
① 経験から選ぶ
介護保険はいざ利用するとなると、制度が複雑で理解するのが難しいものです。
また、在宅介護を始めるとさまざまな悩みが発生し、対処に困ってしまうこともよくあります。
困ったときにケアマネジャーがこれまでの経験を活かして悩みを解決し、フォローしてくれると安心です。
ベテランのケアマネジャーであれば、知識や経験が豊富なため安心して相談ができるでしょう。
ただし、新人ケアマネジャーでも、事業所のフォロー体制がしっかりしていれば安心です。
事業所に複数人ケアマネジャーが所属している場合は、お互いをフォローし合いながら運営されているため、新人であっても安心して任せることができるでしょう。
また、新人であれば、担当している件数がまだ少ない場合もあり、返ってフットワークが軽くこまめに対応してくれるという場合もあります。
② 得意分野で選ぶ
ケアマネジャーは、介護福祉士・社会福祉士・医師・看護師・理学療法士・歯科衛生士などの資格や実務経験を持った人が取得できる資格です。
どの資格を持っているのかで得意な分野が違ってくるので確認してみるのも一つです。
ただし、実際には介護職としての実務経験を持っているケアマネジャーが大半です。
資格を確認するというよりは、どういった職場での経験があるのかを確認してみるのもよいでしょう。
③ フットワークが軽いか
在宅介護では、問題が発生したときにすぐに誰かにすぐ相談できる環境が必要です。
在宅介護が始まると、プラン通りにうまく進まないケースもたくさん出てきます。
急な事態にも迅速に対応してくれる、フットワークの軽いケアマネジャーであれば心強く、安心して在宅介護が継続できます。
④ 相談しやすい人柄であるか
知識や経験も大切ですが、ケアマネジャーの人柄も非常に重要です。
相談しやすい人柄でないと、困ったときに相談するのをためらってしまうことも。
悩みにしっかり耳を傾け、相談に対して親身になってアドバイスしてくれるケアマネジャーであるかは大切なポイントです。
コミュニケーションがとりやすいケアマネジャーであれば長く付き合っていけるでしょう。
ケアマネジャーとの付き合い方
ケアマネジャーとうまく付き合っていくためには何でも情報共有し、困ったときにはすぐに相談することが大切です。
ケアマネジャーは、ご利用者の情報をしっかり把握してよりよい支援をしたいと思っています。
遠慮せず出来るだけ多くの情報を伝え、現状を把握してもらいましょう。
ケアマネジャーには守秘義務があります。
生い立ちや苦手なもの、お金の問題や人間関係など言いにくいことでも、気になることは何でも伝えておく方がよいでしょう。
ケアマネジャーに詳細な情報を伝えておくことは、適切なケアプランを作成してもらうためにも欠かせません。
ケアプランについてもっと知りたい方はこちら!
ケアプランについて知ろう!ケアプラン作成の4つのポイントとは?
ケアマネジャーを変えたい時はどうしたらいい?
担当のケアマネジャーとどうしてもうまくいかないときは変更してもらうことができます。
同じ居宅介護支援事業所の別のケアマネジャーに変わってもらうことも可能ですし、言いにくい場合は地域包括支援センターや市町村の介護保険課に相談もできます。
介護保険制度は、利用者が自分に合ったサービスを自由に選択できる制度です。
相性の良いケアマネジャーを選ぶ権利がありますので、ケアマネジャーが合わないときは我慢せず相談してみましょう。
おわりに
今回の記事では、居宅介護支援事業所やケアマネジャーの選び方について解説しました。
ケアマネジャーは在宅介護を継続する上で欠かせない存在です。
家族だけでの介護ではどうしても疲弊してしまい、誰かに助けてもらいたい場面も出てくるでしょう。
介護負担を軽減し、満足のいく介護を続けるためにも、今回の記事を参考に相性のよいケアマネジャーを見つけてみてください。
また、弊社では介護保険でもお使いいただける見守りロボットをご紹介しています。
アカウントを複数持つことで、ご家族の見守りをケアマネジャーと一緒に行うことも可能です。
興味のある方はぜひこちらもチェックしてみてください。
tomo
特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、居宅介護支援事業所での勤務経験。
介護福祉士、介護支援専門員の資格を活かし、ウェブメディアなどで執筆中。